この記事は、2023年12月8日〜17日(日)まで東京芸術劇場で開催された演劇作品「闇の将軍」四部作に関して紹介します。
「闇の将軍」とは
「闇の将軍」とは、日本歴代の総理大臣の中でも特に有名な総理大臣「田中角栄」さんをテーマに扱った演劇作品です。
田中角栄さんがテーマの演劇作品なんですね!
政治と演劇は似ている。だからこそ実在した政治家たちが登場する政争劇とはいえ、とても演劇なのだ。つまり永田町こそ日本屈指の劇場ともいえるのではないか、なんて思ったり。
事実をもとにしたフィクションで壮大なエンターテイメントに!難しい政治の話をわかりやすく、そして何より面白く!本シリーズでは権力闘争に明け暮れる政治家たちの姿を描くことで、「政治とは」「日本とは」「田中角栄とは」何かを問いかける。田中角栄没後30年にあたるこのタイミングで。
https://www.jacrow.com/stage/34_yami-no-shogun_seriesより引用
紀伊国屋演劇賞・個人賞受賞作品。
本公演では「闇の将軍」四部作と題して、4つのエピソードから成り立っています。4つのエピソードは下記の概要でそれぞれ紹介します。
各エピソードの概要
公式HPでも紹介されていますが、各エピソードごとに概要がまとめられています。今回は、過去に公演されたエピソードを再演する形でした。上演時間は第0話以外は一話あたり約2時間と各話ともに内容充実、モリモリの公演内容です。
第1話『夕闇、山を越える』(初演2016年/再演2018年/再々演2020年)
上演時間:約1時間50分/(拡大版)の場合は2時間10分
昭和32年、岸信介総理が誕生。男たちは次の総理の座を目指し派閥を結成する。岸信介、池田勇人、佐藤栄作は今もっとも若手で勢いのある田中角栄を自派内に取り込むべき男として誘うのだった。盟友である大平正芳の誘い、愛人辻和子の想いが交差し、やがて角栄はある決断をする・・・
第2話『宵闇、街に登る』(初演2018年/再演2020年)
上演時間:約1時間55分
昭和46年、角栄は総理大臣への野望を自覚していた。しかし現総理である佐藤栄作は実兄岸信介の意向により福田赳夫に禅譲することを決めていた。角栄と福田、どちらの政治思想が世の中を動かすのか、思想と金が飛び交う史上最大の「戦争」の火ぶたが切って落とされた・・・
第3話『常闇、世を照らす』(初演2020年)
上演時間:約2時間15分
昭和51年、角栄はロッキード事件で糾弾され、自民党を離党する。それでも新潟選挙区民はトップ当選というエールを送り続ける。勢い、裏で政治を操るようになり、「闇将軍」が誕生。やがて、竹下登をはじめとする若手たちがそのことに不満を募らせるようになり・・・
第0話『やみのおふくろ』(初演2018年/再演2018年)
https://www.jacrow.com/stage/34_yami-no-shogun_seriesより引用
上演時間:約20分
昭和21年、角栄は知人の誘いに乗り、国政選挙に出馬するも落選する。いらだつ角栄に母親フメは「なぜ政治家になりたいのか」問いかけるものの角栄は答えることができない。これはまだ政治家になる前の若き角栄とフメの短編劇である。すべてはここからはじまる・・・
東京公演のスケジュール
今回鑑賞した東京公演のスケジュールは以下の通り。12月8日〜17日まで11日の休演日を除いて10日間の上演日程でした。
連日の公演…役者さんってすごいですね!
普通の人は喉潰れそうですけどね…
さすがプロですね!
2023年12月
https://www.jacrow.com/stage/34_yami-no-shogun_seriesより引用
8日(金) 19:00(夕闇)
9日(土) 19:00(宵闇)
10日(日) 19:00(常闇)
11日(月) 休演日
12日(火) 19:00(やみ)P
13日(水) 13:00(ぶっ通し)
14日(木) 14:00(夕闇)/19:00(宵闇)
15日(金) 14:00(常闇)/19:00(やみ)P
16日(土) 13:00(ぶっ通し)
17日(日) 14:00(常闇)
「ぶっ通し」って何ですかね?
遊び人
「闇の将軍」四部作の名物?公演でもあるから紹介するね
「ぶっ通し」とは
「闇の将軍」では、12月13日(水)・12月16日(土)の2日間は、「ぶっ通し」というスケジュールでした。「ぶっ通し」とは、その名の通り、ぶっ通しで公演することです。1日で四部作を一気見することができることが特徴です。
?!
?!
まさか、四部作全てをぶっ通しで上演するってことですか!?
遊び人
両日とも13時開演で、終演は21時過ぎだったよ…!
?!
は、8時間!?
遊び人
各公演終了後に1時間の休憩があるから、そんなに気負わなくても大丈夫だよ
0部から3部まで一気に観れるっていいですね!
遊び人
田中角栄さんの人生を追体験している気分だったよ
す、すごい贅沢な時間ですね…!
鑑賞料金
通常の鑑賞料金は以下の通りです。
『夕闇、山を越える』『宵闇、街に登る』『常闇、世を照らす』
一般 4,800円
四十割 4,500円 ※40歳以上対象/要証明書/要予約
U25割 3,500円 ※25歳以下対象/要証明書/要予約
高校生以下 1,000円 ※高校生以下対象/要証明書/要予約
セット割 12,000円 ※3作品(『やみのおふくろ』を除く)を各1回/別日可/要予約
ぶっ通し 14,000円『やみのおふくろ』
https://www.jacrow.com/stage/34_yami-no-shogun_seriesより引用
一般 2,000円
高校生以下 500円 ※高校生以下対象/要証明書/要予約
「ぶっ通し」は14000円なんですね…!
遊び人
270席くらいある会場だったんだけど、13日も16日も両日、ほとんど満席だったみたいだよ
す、すごいですね…!裕福な人は心も豊かで余裕があるんでしょうね!
おじさんみたい庶民にはなかなか手が出せない金額ですね…!
遊び人
失礼だね…今回の東京公演で「ぶっ通し」観てきたよ
?!
?!
ゆ、雪でも降るんですかね…
セコの権化でケチムーブが好きな、あのおじさんがどうしたんだろう…
遊び人
ほんと失礼だね…しかも13日と16日で2回観てきたよ
?!
?!
本当に雪でも降りそうですね…!
遊び人
ちなみに雪がよく降る、新潟公演もあるんだよ。23年12月23日に「魚沼市小出郷文化会館小ホール」、24年1月13日に「りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場」の2回だね
角栄さんは新潟出身ですからね!
というか、24年1月13日って今日ですね!
ブログ更新するの遅すぎません?おじさん
何事もスピードが命ですよ!
遊び人
・・・
まとめ
いかがでしたか?今回は「闇の将軍」四部作を紹介しました。記事内でも記載していますが、筆者は2回ぶっ通し公演を観てきたので、そちらの体験レポートも更新しています。興味のある方はぜひご覧ください!
○12月13日公演
○12月16日公演
それでは今回はこの辺で!
今回紹介したイベント
「闇の将軍」四部作
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