エンタメ作品から学んだことをそれっぽく紹介する「エンタメは為になる」。
今回は、2024年2月18日に放送された大河ドラマ・光る君へ第7回「おかしきことこそ」から学んだことを紹介します。
「エンタメは為になる」に興味がなく、「光る君へ」第7回あらすじに興味がある方はこちら!
「エンタメは為になる」とは
エンタメは娯楽の一環で、楽しみ方は人それぞれであることは承知しています。その上で、僕は「エンタメは為になる」と信じて、日々エンタメ作品を観ています。
世の中の作家さん達が生み出した素敵なエンタメ作品から、勝手に「人生のバイブル」を見つけて紹介しようという企画、それが「エンタメは為になる」です。
「光る君へ」とは
NHK大河ドラマ「光る君へ」は、執筆されてから1000年以上も経った令和の現在においても愛され続ける不朽の名作「源氏物語」を書いた「紫式部」を描いた物語です。主人公の「紫式部」を演じるのはテレビCMなどでも「吉高由里子」さん。
テレビっ子の僕はどうしても「トリス」「三井住友銀行」「J:COM」のイメージが抜けず、吉高さんを見ると、それらのCMを思い出してしまいますが、長きにわたってテレビCMやテレビドラマにも多数出演されている、人気の女優さんです。
第7回あらすじ
初回放送日: 2024年2月18日
道長(柄本佑)への想いを断ち切れないまひろ(吉高由里子)は、没頭できる何かを模索し始める。散楽の台本を作ろうと思い立ち、直秀(毎熊克哉)に直談判。まひろの演目は辻で披露され、次第に大盛況に。うわさを聞きつけた藤原家の武者たちが辻に駆けつけ大騒動に。一方、道長や公任(町田啓太)ら若者たちはポロに似た球技・打きゅうに参加する。招待されたまひろは倫子(黒木華)たちと見物に行くことになるが…
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/episode/te/3JK5QV82WX/(公式HP第7回「おかしきことこそ」より引用※2024年2月18日閲覧)
為になるポイント
今回紹介する「為になるポイント」は3つ。当たり前のことかもしれませんが、人生を上手に歩むには大事な3つのポイントかもしれません。
おかしきことこそめだてけれ(おかしいことそこ大事)
前回の第6回で主人公の「まひろ」が毎熊さん演じる「直秀」に言われるセリフでもあり、今回(第7回)のタイトルでもあります。間違いなく本作においても重要な言葉の一つです。
貧しい暮らしをしている平民や庶民、貧民にとっては、優雅な暮らしをしている「貴族の生活譚」よりも、自分たちの貧しさやこれまで起こった辛いことも忘れることができる、とにかく「面白い」話の方が好まれるのだと「直秀」が語るシーンが第6回で登場するのですが、今回もその回想シーンが流れていました。
これは「直秀」たちが上演している「散楽」においても通じる真理であり、この考えはのちの「源氏物語」の創作にも大きく影響を与えたセリフなのでは僕は考えています。
今作においては早速「まひろ」が「散楽」の台本を書いて「直秀」たちに披露し、作品として受け入れられて「散楽」として上演されます。台本を書いているときに「まひろ」が思い出すシーンの一つが先ほど記載した「直秀」に「おかしきことこそめだてけれ」と言われたシーンになります。
ちなみに近しい言葉で「おかしいものにこそ魂は宿る」という言葉も作中に登場しています。こちらは過去回で「まひろの師匠」が発言した言葉になります。重要な意味を持つセリフだったんですね!
正しいことを書いたり、伝えることももちろん大事ですが、小説や演劇・散楽などにおいては、まず読み手や観覧者に楽しんでもらえる・面白いと思ってもらえるように創作することが大事なのではないかとこのエピソードを観て改めて感じました。
「おかしきことこそめだてけれ」この言葉を大切に今後も記事を執筆していければと思います。
おじさんは面白さを狙って空回りしてる気が…
(まだこう)
面白い素養がない遊び人さんが何やっても無駄ですよ!
遊び人
・・・
面白さと悪ふざけは全くの別物なので勘違いしないでくださいね…!
(まだこう)
よっ!自己満ど滑りおじさん!
遊び人
・・・
(ひどい言われようね…)
「あなたそれは私に言わないで日記に書きなさいよ」
ロバート秋山さん演じる貴族さんが、右大臣のはっきりしない態度や自らを差し置いて出世街道を突き進むヨシチカに対しての愚痴や不満をぐちぐちと言っていると、その奥さんがロバート秋山さん演じる貴族さんに放つセリフに以下のような言葉がありました。
「あなた、それは私に言わないで日記に書きなさいよ」
平安時代ではやはり日記をつけることが重要視されていたのでしょうか。僕も日記をこまめに書けるようになりたいものです。平安時代に書かれていまだに語り継がれている更級日記や蜻蛉日記のように1000年以上経っても(正確には1000年以上経ってなおのこと)価値がある、そんな日記を書いているかもしれませんし、書いていないかもしれません。
冗談はさておき、この世に生を得たのであれば何か後世に残るものを残したい、そう思って僕は真剣に今日から日記を書くことにしました。
なんだか偉そうなことを言っていますが、多分三日坊主になりますよ…!遊びさんは継続力が皆無ですからね…
(まだこう)
いや、初日で終わるだろ
遊び人
・・・
(ひどい言われようね…)
「打毬」という粋な文化
第7回のMPVはこの「打毬」ではないでしょうか。放送を視聴した後に「打毬」をインターネットで検索して調べた人も多いのではないでしょうか。
宮内庁の公式HPによると打毬とは以下のように説明されています。
打毬は、馬術競技の「ポロ」とその起源を同じくし、中央アジアの一角に発したものであろうといわれています。
西に流れたものがヨーロッパに伝えられて「ポロ」となり、一方、東に流れたものが中国で打毬となり、やがて朝鮮半島を経て、8~9世紀頃我が国に伝わったようです。
その後、奈良・平安時代には、端午の節会の際に行われる宮中の年中行事となりました。鎌倉時代以降は衰微していましたが、江戸時代に至り、八代将軍吉宗が騎戦を練習する武技としてこれを推奨したため、新しい競技方法も編み出され、諸藩においても盛んに行われるようになりました。
明治以降、日本古来の馬術は西洋馬術に圧倒され、打毬もまた洋鞍を用いる現代式打毬に転化されましたが、宮内庁主馬班には、現在、江戸時代(中期頃)最盛期における様式の打毬が保存されています。
https://www.kunaicho.go.jp/culture/bajutsu/dakyu.html(宮内庁公式HP※2024年2月19日閲覧)
「打毬」を説明する語り手の声、「打毬」シーンに流れる優美なBGM、「打毬」後にみられるイケメン男子たちの着替え姿、「打毬」後にすれ違う「道長」と「まひろ」の気持ち。現在もこの文化を残そうとする人が宮内庁や東北(山形と青森)にいるという素敵な文化の継承。そして何より「打毬」という粋な文化をテレビで観れるという贅沢さ。
作中で打毬を観ていた観客の心が踊ったように、テレビで観ていた僕の心もすっかり踊らされてしまいましたし、思わず心が踊ってしまった視聴者も多いのではないでしょうか。
日本の素敵な文化、これからも残していって欲しいですね^^
まとめ
いかがでしたか?今回は「光る君へ」第7回を観て学んだ3つのことを紹介しました。皆さんにとって、「為になったポイント」はありましたか?少しでも本記事が参考になりましたら幸いです。
おじさん、真面目に記事を書く気ありますか…?
遊び人
もちろんあるよ!
根本が面白くないのに面白く書こうとして、ただ滑っているだけですもんね…!がんばってますよ…
・・・
(まだこう)
で、でも、今回も、なんだかんだで、為になったね〜
遊び人
為になったよ〜
・・・
・・・
(いつか関係各所から怒られるよ…)
「光る君へ」に興味がある人はこちらもおすすめです!
光る君へ|第3回「謎の男」を観てはこちら
光る君へ|第4回「五節の舞姫」を観てはこちら
光る君へ|第5回「告白」を観てはこちら
光る君へ|第6回「ふたりの才女」を観てはこちら
作品情報
大河ドラマ「光る君へ」
コメント